円 山 公 園

 三門から出て南門を潜ると、もうそこは円山公園である。この公園は明治十九年に開かれた京都最古の公園であり、その後二度の拡張で現在の広さとなり(明治四十年)、大正二年に植治(小川治兵衛)が現在の庭を造った。疎水からの水を滝として取り込み、曲水として流し池に導入している、池泉回遊式庭園である。

円山公園の桜はもともと宝寿院というお寺の庭にあった桜であり、明治時代には祇園の夜桜として有名になっていた。植治は一番有名な枝垂れ桜を主役とすべく、そのすぐ上に瓢箪池を造り、その石橋を枝垂れ桜が最も美しく見える位置に据えたという。 

まず石橋を渡って、流れに沿って遡る。桜はまだ二分咲き程度であるが、滝の近くにある枝垂れ桜は三分程度咲いている。

そこには坂本龍馬と中岡慎太郎の銅像もある。また庭の中心にある枝垂れ桜の所に戻る。これもまだ三分咲き程度である。この桜は二代目で、初代は昭和二十三年に枯れたため翌年仔桜を植えたのが、今の枝垂れ桜とのことである。

円山公園の枝垂れ桜


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