彦 根 城
玄宮園より歩いて表門に向かう。その手前にある厩と佐和口多聞櫓を用いて、展示館としている。現在天守閣は修理中なので、そのかわりにここが展示館として使われているようである。その展示館を見た後、表門橋をわたって城内に入る。
彦根城は、徳川四天王の一人である井伊直政が、関ヶ原の戦いの功績によりその報償として、石田三成の居城佐和山城を与えられたことに端を発する。井伊家はもともと静岡県の井伊谷に在していたが、その後上野国高崎城(箕輪城)に移封された。従ってこの彦根は井伊家にとって二度目の移封になる。井伊家の当主直政が移封後一年で、戦いの傷がもとで没したので、その子直孝が一六〇三年に築城に着手し、約二十年を経て完成されたお城である。天守閣は大津城から、また天平櫓は長浜城から運び込まれたという。
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