粉 河 寺

 そこより紀ノ川沿いに遡って粉河寺に向かう。田園風景の中を、上下に緩やかに畝っている道を車で走る。粉河は思ったより大きな町である。粉河寺に着く。さすが西国第三番らしく、参道も立派である。茶店で麺類を注文しお昼を摂る。当山は七七〇年に大伴孔子古(くじこ)によって開基され、風猛山粉河寺と称せられている。当山もまた秀吉の兵乱に遭い、焼失したが、その後紀州徳川家の寄進によって現在の諸堂が完成された。ご本尊は千手観音であり、厄除け開運の御利益があるとのことである。

     ちちははの 恵みも深き 粉河寺 仏のちかい たのもしの身や

本堂の前には、国指定の名勝庭園があり、桃山時代の作と言われる。本堂前庭とその下の広場の段差を利用した珍しい作庭であり、石組みを土留めとしその上に樹木を配置した豪快な造りである。左手に小川を見ながら参道を茶店のほうへと戻る。茶店で借りた傘を返して粉河寺を後にする。

今日は朝一番は大変な大雨であり、お寺巡りにはどうかと思ったが、うまい具合に参拝中はあまり雨に降られなかったのは幸いであった。帰りも泉佐野まで送って貰う。

粉河寺


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