大 仙 院

大仙院の創立は古岳和尚(大聖国師)であるが、以降笑嶺和尚(千利休が帰依)、春屋和尚(石田三成と関係あり)、古渓和尚(秀吉と対抗)、沢庵和尚(紫衣事件 — 徳川幕府に対抗)、玉室和尚、江月和尚と北派の名僧を輩出している。大聖国師は近江の国守、六角高頼の実弟であり、応仁の乱後の復興期に当院を創立している。 「 本来無一物 まどわず 衒わず 諂わず 」 ( PROPERLY SPEAKING, EVERYTHING IS NOTHING. DO NOT HESITATE, DO NOT HAUGHTLY, DO NOT FLATTER ) 大仙院、尾関宗園師・桃林和尚の言葉 「心は行動なり 行動は習癖を生む 習癖は品性なり 品性は運命を決する」 枯山水の成立について(大仙院パンフレット) ・ 禅宗の影響 ------ 鎌倉初期に渡来した禅宗の思想が、室町の初期よりは作庭に 影響、庭園の形態が極めて抽象的となった。 ・ 水墨山水画の影響 ------ 室町時代に愛好された北宋山水画が、作庭に大きく影響。 ・ 政治的、経済的影響 ------ 室町時代の文化の担い手であった足利幕府を中心とする、貴 族・大名などの指導階級の権力・権威が、室町中期以降失墜 し経済的にも逼迫。したがってこれまでのような規模壮大な 庭園(大覚寺、西芳寺、金閣寺など)を造営する経済力もな くなってきた。 大山院 書院前庭北側