瑞 峯 院

 ついで瑞峯院を拝観する。当院は九州のキリシタン大名大友宗麟が、室町時代の一五三五年に方丈を建立、宗麟の院号より瑞峯院と呼ばれている。開祖は大徳寺開山の大燈国師から法系九十一世の大満国師である。方丈前の独坐庭は、寺号瑞峯をテーマにした蓬莱山式庭園である。蓬莱山の石組みの下は苔庭となっており、これが半島の如く伸びて白沙の大海に囲まれている。苔と白沙とそのうねりが大地と大海をよく表しているが、造形としてはやや単純で感銘、風情は少ない。十字架の庭と呼ばれる閑眠庭もあるが、いまひとつ興趣に欠ける感あり。二つの庭とも、昭和の作庭界の権威である重森三玲作である。

瑞峰院 庭園


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