しょうざん

 「しょうざん」は鷹ヶ峰の南に位置している。昭和二十三年に創始者・松山政雄が着物の「しょうざん」をこの地に誕生させ、昭和二十六年より大庭園を造り上げていった。この「しょうざん」は、紙屋川に沿って造られている。紙屋川は平安時代には朝廷御用達の紙漉きに使われていた川であり、源氏物語の「蓬生」の巻に紙屋紙でしたためられた恋文が出てくることでも有名である。福徳門より北庭に入る。入ってすぐの処に、樹齢百年以上の北山台杉がある。根本の幹は太く、それが曲がりながら上へ伸びて枝分かれしている、背の余り高くない古松である。紀州の青石も沢山配置されている。茶室玉庵を過ぎて行くと、翔鳳閣の左手より小川が流れて、峰玉亭のほうへと向かつている。酒樽茶室の前を通って、峰玉亭の処に出る。そこより聴松庵の前を通って行くと、梅林の中に唐獅子の石像が見える。曲水を使った回遊式庭園である。紙屋川を挟んで造られた南庭は、川に懸かった紅葉が美しい。山側には五段の滝も造られており、興趣あり。

しょうざん


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