宇 治 橋

 平等院門前の茶店で、ぜんざいを頂く。そこから宇治川沿いに出て、網代木の道を歩く。茶の会館もあり、そこに入って源氏物語の宇治十帖の絵葉書を買いお茶を飲む。会館から出て歩く。このあたりは料亭、旅館が建ち並んでいる。川沿いに河床を持っている料理旅館もある。喜撰法師に因んだものか、喜撰橋というのが塔の島へと架かつている。橋の手前から見る下流の眺めが美しい。塔の島には十三重塔があり、これは昔大水で流され永らく川底に沈んでいたものを、引き上げて建て直したものだそうである。一一八〇年の以仁王、源頼政の平氏に対抗しての挙兵の際の決戦、宇治川の戦いを記念する碑もある。橘島より橘橋を渡り、宇治橋の袂へ出る。宇治橋も今は鉄筋となり、欄干もピンク色で三の間も風情がない。宇治橋を特徴づけているこの三の間は橋姫を祀ったものだと言うが、またここからは秀吉が利休に命じて桶でお茶の水を汲んだと伝えられている。橋を渡ったところに源頼政の家来の通円が建てた通円茶屋があり、此の通円茶屋の主人が代々宇治橋の橋守を兼ねていたようである。太閤秀吉は宇治に来る度に、此の通円茶屋でお茶を所望したという。

岐路は通円茶屋の道の反対側にある京阪宇治駅より、中書島経由で帰る。

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