寺 田 屋

 城南宮より赤煉瓦造りで有名な松本酒造や、月桂冠の旧本社社屋前を経由して、寺田屋に到着する。この幕末の舞台となった有名な旅籠は、想像していたものよりは小さいと感ずる。この寺田屋を舞台として、文久二年には薩摩藩の急進派を島津久光が急襲した、壮烈な同士討ちとなった寺田屋事件、そして慶応二年には幕吏の急襲から間一髪で逃れた坂本龍馬の事件が起きている。右手の庭にある坂本龍馬の像と、龍馬を助けそしてお龍と結婚させたた女将お登勢を祀るお登勢天神(縁結びの神)を見る。

それから寺田屋内に入る。屋内もたぶん昔の儘なのであろうが、意外と古びてはいない。まず二階に上がる。龍馬が好んだのは梅の間であり、その入り口の柱には刀傷が残っている。ここに居た龍馬に一階の風呂場から裸で飛び出したお龍が、急を告げて龍馬が逃れたという。床の間にある龍馬の肖像画は、お登勢が無理矢理描かせたもので、この肖像画をもとに円山公園の銅像が出来たという。龍馬については近時西郷吉之助の手下ではなかったか、と言うことも言われ始めているが、事実はどうあれ維新の流れを大きく変えるのに、功績大であったことは間違いないところである。一階に降りて、茶の間らしきところで番茶を頂く。

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