天 球 院

 天球院は一六三一年に、姫路城主・池田輝政の妹である天久院により創建された。この折りに地中より瑞宝が出たので、天球院と命名されたようである。

方丈内部は狩野山楽・山雪の筆による襖絵で飾られている。やや装飾過多な感じで、狩野永楽の筆致との差があるように思う。金碧画であることも、また風情がない。風韻と言うものが感じられないのは、魂を込めて描いてないからであろうか。

庭は苔庭の中央に大木の松を配している。その松の根の張り方は面白い。そして松の周囲に石を配置し、右手に宝篋院塔がある。遺憾ながら、特別拝観料の千円の値打ちがないのは残念である。



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