銀 閣 寺

 秋の特別公開の寺巡りの第二回目は、昨年に夜の拝観しかしていない銀閣寺、百萬遍知恩寺、それと昨年見た特別公開の中でその端正な美しさで秀逸していた黄梅院とする。

河原町より車で四条大橋を渡り、川端通りを北上する。そして丸太町通りを右折して、岡崎神社の前を通り過ぎて白川通りに入り、すぐにまた右折して鹿ヶ谷通りに入る。住友の美術館である泉屋博古館の前を北上して銀閣寺前に着く。このルートは運転手さんによれば、あまり混まないで銀閣寺に到着できる道筋とのことである。銀閣寺の参道はもう入山のための長い列が出来ていた。しかし昨年の夜の拝観の時ほど待たないで、山内に入ることが出来た。

境内に入ると、大変な参拝者の数である。銀沙灘を見て特別公開の東求堂に上がる。ここはまた別料金となっており、なかなかしっかりしている。この寺はもともと足利義政の山荘として造営され、相国寺の禅僧達が相談相手となり、作庭に関しては善阿弥が制作にあった。本堂と東求堂の間の小庭に、銀閣寺灯籠が置かれてある。今見てもなかなかモダンな造りの灯籠である。まず仏間を見る。仏間には足利義政の念持仏と、義政自身の木像が安置されている。ついで室町時代の書院として貴重な遺構と言われる同仁斎の部屋に入る。この部屋は違い棚と連子窓のあるだけのきわめて簡素な部屋である。この部屋から眺める庭には、池はなく近くの月待山が迫って見える。

東求堂を辞して、庭に降り立ち池の側より東求堂を眺める。なかなかに瀟洒な建物である。銀閣観音殿の正面に立って、下層の心空殿と上層の潮音閣からなる柿葺きの観音殿を鑑賞して、門外に出る。帰り道の銀閣寺垣は、幾何学的な構成で印象的であった。


銀閣寺 銀沙灘


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