高 台 寺

 紫野より、バスで河原町まで出て、そこからタクシーで高台寺に向かう。高台寺は夜の拝観できたことはあるが、昼間は見たことがないので、庭の写真を撮るつもりで入山する。先ず方丈にあがって、宝物の展示を見る。それから開山堂を拝観して、臥龍廊のうねった屋根を写真に撮った後、霊屋(おたまや)を見て、それから茶亭のあるところに上がってゆく。ここは前回は公開されていなかったので、始めてである。傘亭は屋根が竹と丸木で放射状に組まれており、唐傘を開いているように見えるところから、傘亭と命名されているが、正式には安閑窟と呼ばれる。傘亭と時雨亭は土間廊下でつながれている。時雨亭は二階建てとなっており、茶席は二階にある。その茶席から、北政所は遠くの大阪城が夏の陣で落城するのを眺めたと、伝えられている。有名な茶亭ではあるが、造りは至極簡素である。その茶亭から、竹藪のそばの坂道を下って降りる。

高台寺を出たところが、霊山観音である。ここは正式には京都霊山護国神社と呼ばれる。東山三十六峰の一つである霊山の麓に、明治維新で戦死した志士を祀るために、明治元年に創建された神社である。そこには高さ二十四メートルの霊山観音が鎮座している。柔らかな面立ちの観音が志士達の鎮魂を、祈り続けているようだ。

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