銀 閣 寺

仕事の終わった後京阪淀屋橋より、久しぶりに京阪電車に乗り京都に向かう。途中枚方の駅を通過する。昔小学生一年の時に、ここには父と一緒に菊人形を見に来たことがある。京阪終点の出町柳の駅で降りる。そこからタクシーで銀閣寺に向かう。今出川通りの突き当たりが、銀閣寺である。疎水の支流の辺りに来ると、料亭などが並んでおり風情がある。翌日が祭日なので、人出が多い。タクシーを降り銀閣寺橋を渡って進むと、すぐ先に行列の最終列がある。参拝客が多いので、入門を制限しているようである。十五分ぐらい並んで進むと、総門に着く。

入門して右手に曲がると、そこに有名な銀閣寺垣がある。昔二度くらい訪れたことがあるのに、この銀閣寺垣については殆ど記憶がない。「東山水上行」と銘打っての夜間拝観である。銀閣寺垣の先にある中門を入ると、庫裡がある。その前庭は、白沙と松の庭である。足許に明かりが灯されていて、仄かに薫香の匂いが漂う。小門を潜って、庭に入る。まず銀沙灘が前面に広がっているのが目につく。これは当初の作庭にはなかったもので、谷間から流れてきて池にたまる白川砂をすくい上げ、それを利用して後世に作られたものと言われている。いずれにしても斬新なデザインであり、それが巧まずして一つの芸術作品となっているのが面白い。

夜の銀閣寺


コメント

このブログの人気の投稿

県 神 社

天 龍 寺

金 閣 寺