上 高 地

  軽井沢より小諸に向かう道を進む。王子支店の頃に二度来た大浅間ゴルフクラブの近くを通る。浅間山が見事に見える場所があったが、車が数珠繋ぎのため残念ながら写真は撮れない。小諸の手前で左に折れて、三才山トンネルを抜けて松本に出る。松本で給油をして上高地に向かう。野麦街道を遡り安曇村のダムをすぎて、沢渡(さわんど)まで車で登る。これから先は道も狭くトンネルも多いので、夏の期間は自家用車はここまでとなっているようである。もう昼の一時を過ぎていた。そこよりバスで上高地に向かう。三十分くらいで上高地の観光センターに着く。

歩いて梓川に川辺に出る。もうそこからは上高地の山々が見える。梓川の水も澄みきっており実に清冽である。川岸を歩いて河童橋に出る。やはり河童橋からの眺めは絶品である。安曇村はスイスのグリンデルワルトと姉妹村となっているようであるが、ここからの眺めが素晴らしいのは、途中に小さな山々が無く穂高の峰々が直接に切り立っている姿が見えるからだろう。正面の峰が奥穂高で三千百九十メートル、我が国で三番目に高い山である。その左手が西穂高、その右手に前穂高と明神岳が並び、穂高連峰を作り上げている。左の西穂高と、右の前穂高、明神岳がこの河童橋から見ると手前にあり、その両側の峰峰の裾野が逆三角形を作り上げており、奥穂高からは中央に沢が続いている。この自然が作り上げた絶妙な構図が、上高地からの景観を日本有数の山岳風景に仕上げていると思われる。

河童橋で何枚か写真を撮り、橋を渡ってさらにまた穂高連峰を見る。その後五千尺ロッジで昼食を摂る。時間も余りないため、またバスターミナルに戻り沢渡に戻る。途中の大正池からの眺めも絶景であるが、時間の都合上下車は出来ない。仕方がないのでバスの中から窓を開けて、何枚か五百分の一のスピードで写真を撮る。後から焼き回しをしてみると、上手く撮れていた。この上高地には、穂高連峰が白い雪を被ったころに又来てみたいと思う。

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