安 土 城 趾

 大阪駅より十時半の新快速米原行きに乗車、京都までは約三十分、それから四十七分の合計一時間十七分で彦根に到着の予定である。近江八幡の駅近くでは、関白豊臣秀次(秀吉の甥)により築城された八幡城の城山が見える。山の麓からはケーブルカーが登っている。近江八幡の街も秀次の十年後の自裁により取り残されたが、その中から逞しい近江商人が育ってきたのであろう。近江八幡の駅を出てやや進むと、前方に山の連なりが見えてくる。その左端の小高い山が安土山で、安土城趾となっている。なだらかな横長の山でここにかの信長が、「平安楽土」の文字の中より「平安」京に対抗するものとして「安」と「土」を取り出して命名した安土城を築き上げたのである。フロイスなどを始めとする宣教師たちが、京を経てこの安土城までやって来た時代もあったのである。電車は安土山の右の裾野を通過して行く。

安土城跡

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