瑞 春 院

 境内にある瑞春院を訪れる。他の観光グループと一緒に拝観する。まずは梅村景山による八方睨みの龍の襖絵の部屋、それから孔雀の間、雁の間と順次見てまわる。この寺は水上勉が十歳で若狭より入門して、「雁の寺」にその想い出を書いたことで有名なお寺である。孔雀の間の来迎三尊は阿弥陀如来を中心に、右に観音菩薩、左に勢至菩薩を配しているが、その両脇侍が雲に乗っているところが珍しい木造の御仏であった。

雲泉庭は昭和の作庭家・村岡正により造園されたもので、夢窓式庭園を復元したものである。心字池を持つ池泉鑑賞式庭園で、三十三石を配して観音巡りを表しているという。庭には久昌庵があり、これは不審庵を模したものである。その傍らに水琴窟があり、繊細な音色を響かせていた。当院の創建は一四六六年である由。

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