誓 願 寺

 

誠心院より少し上がったところに、誓願寺がある。当寺は深草山と号し、浄土宗西山深草派の総本山である。寺伝によれば飛鳥時代に、天智天皇の勅願寺として奈良に創建され、後に深草に移り、平安遷都におりに上京区に移された。現在地には天正十三年(一五八五年)に移され、秀吉の側室松丸殿の発願により、十二年の歳月をかけて壮大な堂宇が建立されたという。本堂には江戸時代の作である阿弥陀如来座像が祀られている。如来の白眼が薄暗闇の中に浮かんで、衆生を見据えているかのようである。寺宝の展示品の中では、「誓願寺縁起」三幅が見応えがあった。はじめの二幅は室町時代の土佐光信の筆になるものとのことである。(重要文化財)

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